■ 成年後見制度とは

成年後見制度は、精神上の障害知的障害、精神障害、痴呆などにより、判断能力が十分でない方が不利益を被らないように家庭裁判所に申立てをして、その方を援助してくれる人を付けてもらう制度です。

法定後見制度と任意後見制度の利用の内容、成年後見人の権限や任意後見契約の内容などをコンピューターシステムにより法務局で登記することができます。
こうすることで、登記官が登記事項証明書を発行し、情報を適正に開示されますので、本人や成年後見人から請求があれば法務局から登記事項証明書が発行され、これを相手方に示すことによって安全で円滑な取引ができることになります。

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■ 成年後見登記制度と司法書士

1)補助人業務
補助の制度は、認知症や知的障害・精神障害等精神上の障害により判断能力が不十分ではあるものの、保佐又は後見の程度に至らない軽度の方を対象とする制度です。
司法書士は、補助開始申立を書類作成で支援するだけでなく、補助人としての業務も行っています。

2)保佐人業務
保佐の制度は、精神上の障害により判断能力が著しく不十分な方を対象とする制度です。
司法書士は、保佐開始申立を書類作成で支援するだけでなく、保佐人としての業務も行っています。

3)後見人業務
後見の制度は、精神上の障害により判断能力を欠く常況にある方を対象とする制度です。
司法書士は、後見開始申立を書類作成で支援するだけでなく、後見人としての業務も行っています。

● 写真  「成年後見制度―法の理論と実務」  有斐閣刊

■ 社団法人成年後見センター・リーガルサポート

成年後見制度は2000年に施行されました。
これを受け、「高齢者・障害者等の権利を擁護するために司法書士のみを正会員として設立された団体… 社団法人成年後見センター・リーガルサポート」が、1999年に設立しました。
全国に50ある司法書士会に支部があり、後見制度を担うための人材を育成し、成年後見人等の養成事業を行っております。

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